「真崎、なんで避けんの?」
緊迫した空気が二人の間を流れる。
「や、べつにっ、避けてなんかねーけど!?」
真崎は嘘をつくのがヘタだ。
「避けてるだろ。そうやってすぐ目線逸らすし、朝の挨拶ぐらいしか返さねーし、メールも電話も無視してるだろ!」
秋彦が・・・怒ってる・・・。
こんな感情的になるんだ・・・。
私には見せない姿――・・・恋愛は、人を変える。
――そっか。
連絡取ろうとしてたんだ・・・。
脈はなくても真崎とは繋がっていたかったんだ・・・。