秋彦がホモだと気付いたのは、決定的な何かがあったわけではなく、私が彼を好きだから気付いたんだと思う。
その道理が通用するなら、この秘密を知る人は他にもいるハズなのだ。
「平沢さん、冬見君の弱味でも握ってるの?」
「え?」
ふいにクラスメイトにかけられた言葉。
「だって彼があなたを好きなワケないもの」
その物言いは、私と同じく彼を見てきた証のようで――・・・。
「卑怯者」
冷たい言葉が胸に突き刺さる。
でも私を罵るという事は、彼女は彼を脅したりしないのだろう。
――良かった。
彼は私のもののまま・・・。
その道理が通用するなら、この秘密を知る人は他にもいるハズなのだ。
「平沢さん、冬見君の弱味でも握ってるの?」
「え?」
ふいにクラスメイトにかけられた言葉。
「だって彼があなたを好きなワケないもの」
その物言いは、私と同じく彼を見てきた証のようで――・・・。
「卑怯者」
冷たい言葉が胸に突き刺さる。
でも私を罵るという事は、彼女は彼を脅したりしないのだろう。
――良かった。
彼は私のもののまま・・・。