「アンタ、いつまでもずるずるとキチガイ彼氏のことひきずってて、うぜーんだよ!」

「泣いてるお前見てると、マジでイライラする。
泣きじゃくってしまって勉強できないんだったら、学校来なきゃいいじゃん!?」

「そうそう、テスト近いし、ウチら勉強に集中したいわけ。
それなのに、授業中はアンタのだらしない泣き声が響いてて、すっごい迷惑なの!!」


段々と、罵声が増えていく。


知らず知らずのうちに、クラスの三分の二くらいの人達が、戸崎さんに暴言を吐いていた。


残りの三分の一は、私のようにただ傍観しているか、見て見ぬフリをしているかのどちらかだった。