亜実の意識から出た私は、現実の世界に戻った。


そこは、五十嵐の血がところどころ付いている図書室。


そうだ、償わなくては。


彼女達に、謝りにいかなくては。


私は走って、屋上まで行く。


行くまでの廊下には、生徒は誰一人もいなかった。


そうか、確か2,3年生は教室で待機させられてて、1年生は体育館に集められているんだっけ。


それとも、もう皆下校しちゃったのかな。