白い名無しは、何度も何度も折乃さんを陰ながら見守っていてくれた。


そして、折乃さんの心の支えとなった。


白い名無しも、いじめっ子達にきつくする勇気はなかったらしいが、折乃さんの上靴に入っていた画鋲を回収したり、


隠されていた折乃さんの体操着を探してくれたり、


いじめっ子達に折乃さんのノートが破られたら、折乃さんに新しいノートと自分のノートを渡して、「私のを写せばいいよ」と言ったり、


親切にしてくれた。


本当に、優しい人だ。