「ずっとずっと、見ているだけで、ごめんね…。
私、貴方とずっと友達になりたいと思ってたの」

「友達…?」


友達、友達、と、も、ダチ…?


なんだ、それは喜ばしいことではないか、と私は思うが、どうやら折乃さんはそう思ってないらしい。


「嘘よ、友達なんて!どうせ、五十嵐とか、稲穂とかに言われて、命令されて……!
どうせ、最後には裏切るつもりなんでしょう!?」


思ってもないことが口から溢れ出して来る。


折乃さんの気持ちは漏れてくる。