10分…20分…30分…


遅い…


「いや!」


どこからか澪の声が聞こえた気がした



すごく嫌な予感がした



だから僕は必死になって澪を探した



「澪ー!澪!どこにいる?」


返事があったのは体育館裏


そこにいた澪は、内田の下にいた


「おい!内田!何やってんだよ!」


普段おとなしい僕がこんな口調になるなんて、よっぽどだったんだ


澪は体の震えが止まらなくて、涙も止まらなくて


男を避けるようになった