「え・・・」

「わやちゃんが寝たふりしてんのは、七瀬の気ぃ引くためだし」

「嘘・・・」

「ほんとだよ。神谷も、七瀬目当てで実行委員になったんだ」

「そんな・・・」

「熊井も藤堂も、七瀬に惚れてからは、ほとんど女子としゃべってねえんだ」



影宮が、ふと目を伏せる。



「俺だって・・・ちゃんと好きなのに」