言い放ってから、影宮は、はっとした顔をした。

言うはずじゃなかったのに・・・そんな顔だった。




「ごめ・・・ん」

「影宮・・・」

「俺、勉強もテニスも出来ねえし・・・七瀬にふさわしくねえよな・・・」



まるで自嘲するかのように、影宮が笑う。



「七瀬はすっげぇモテるのにな・・・」