案内された部屋の椅子に腰を下ろす。

丁寧にお茶まで出してくれる新希総長に

みんなの戸惑いはさらに高まる。


「あの、みなさん、まだ不審に思ってると思うんですけど…話聞いてもらえませんか…?」


少しの沈黙のあと、口を開いたのは

伊月兄だった。


「もちろん。見てたところ、変わったみてえだしな。あの頃とはちげえんだろ?」

ふっと笑って話す伊月兄。

さすがだよね、本当。