「柑奈……?」

『私ね?今までずっと1人だった。1人に慣れすぎて、人との幸せとか、知らなかった。』


いきなり話し出した私に驚きつつも

大地は、聞いてくれている。


『それでも、そんなときに、大地たちと会ってね。最初は、1人でいたいのに。って強がって、離れてたけど、一緒にいるようになって、みんなと。人といることの楽しさとか、すごい分かって。今、清瀧の姫にもなって、みんなの仲間にもなって、下っ端にも認めてもらって。しかも、大地からも、こんな嬉しいこと言ってもらって……。』


「…………うん。」