静まり返った病室で1人涙を流す。


「………俺は、なにやってんだ……。」




くっそ……


そう声をもらし、柑奈の手を握った。




「……柑奈。ごめん…ごめんな…。」


つぶやいて、俺はもう1度手を握った。


そのとき、俺の手の中にある

柑奈の白く、細い手が動いたんだ…。



『………ゔ…。』


「か、柑奈!?!?」



【大地side終】