カタログが仕上がり初版を発行したところ、あっという間になくなったそうだ。
ただいま、新たに第2版増刷中。
服の売上もなかなかの好調。
しかし、それよりも世間ではこの謎の美少女は誰かと騒がれ、会社には終日電話が殺到した。
まぁ、更々教える気はねぇけど。
相変わらず、ヒカリは俺の家でのんきに過ごしている。
今だって、俺が買ってやったくまのぬいぐるみを手に、スノードームを眺めて遊んでいる。
口数は少ないが、最近では俺が家でデザインを描いていると「これ、好き」とか「これ、嫌い」とか言うようになってきた。
出会った当初のヒカリを知っている俺からは大きな進歩だと思う。