「え……」 「いいからそのまま撮って」 そのままヒカリはわんわんと泣きだした。 カシャッ!カシャッ!と鳴り響くシャッター音とヒカリの泣き声だけがこだまする。 一着目の撮影を終えると俺はヒカリの元へ駆け寄り、思いっきり抱きしめた。 「よしよし、ごめんな。よく頑張ったな」 嗚咽を漏らすヒカリの背中をさすり、慰める。 「修也。ヒカリのメイク直してく。次のセット頼む」