~次の日~

あれから私はいつもだったら階段でつまづいたり、物を壊したりするのにその瞬間になったら誰かが。
いや、何か光のようなものが私を助けてくれるようになった。

これも、彼の魔法だろうか?

「あ、おはよー!夏輝ちゃん!」

魔法使い!

「あ、あの真人君。真人君は本当に魔法つ…

しっ!

いいかけたところで口を塞がれた。

「誰にも言っちゃだめだよ。俺と夏輝ちゃん二人だけの秘密だから。もし誰かに言ったら…


…夏輝ちゃん。
また暗い人生に戻ってもらうよ。」

それは冷たくて鋭い言葉で。

首が蛇にまとわりついているようで。