私の脳裏に幼いころテレビで見た、ギネス記録挑戦の映像が映し出され、ぞっとした。あんな高スピードで次々と倒れたら、止める方が難しい。
「でもさ、写真アップして30分だよ。
それでわたしを見つけ出して写真撮りにくるなんて、ありえないと思わない?
芸能人じゃないんだから」
と下唇を突き出すと、みゅーはふっと真顔になった。
「写真アップしたのって久しぶり?
その前には載せてなかった?」
「うーん、カリス姫の動画完成した時も……
今月始めくらいかな。
その時もアップしてる」
「じゃあさ、その情報で大体の位置知られてて、その猫に写真で特定されたんじゃない。だとしたら、ありえないことはないよ」
「それってさ、結構おっきな組織じゃない?
日本国内、どこにいるか分かんない所から追いかけるんだよ。すぐ駆けつけられる人がいるって……
一体全体、どれくらいの規模の組織なのよー」
と私は頭を抱えたが、クールなみゅーの講義はスルスルと始まった。
「うーん、そうだなー
ねっ、莉栖花、ツイッターって今、日本で何人位やってるか知ってる?」
「えー?
日本の人口が1億2千万……
その10%がやってるとしたら………
一、十、百、千………」
指折で数える私を待ちきれず、みゅーは答えを出した。
「2080万人だって。全国で」
「へー、そんなにいるんだー」
「例えば、20万人フォロアーがいる芸能人がいるとするでしょ。
その芸能人のフォロアーを、10人ずつフォローしてる人がいるとして」
「うっ、うん……」
「更に、そのフォローしてる人に10人ずつフォロアーがいたとしたら、そのフォロワーって何人になる?」
「えーーっと……
20万の10人で200……
で……」
できるだけ計算しやすいように例を出したみゅーの優しさは無駄だった。案外短気な先生が間を置かず、続けた。
「2千万人。
つまり、ツイッターやってる人、ほとんどと繋がることになるのよ。
まっ、理論上はね。
実際はダブってるだろうし、ツイッターだって名前上げてるだけで、実際は見てもないな人もいるだろうしね。
でもね、これが間にちょっとした団体が入って来ると、その拡散力はケタ違いになるのよ」
「でもさ、写真アップして30分だよ。
それでわたしを見つけ出して写真撮りにくるなんて、ありえないと思わない?
芸能人じゃないんだから」
と下唇を突き出すと、みゅーはふっと真顔になった。
「写真アップしたのって久しぶり?
その前には載せてなかった?」
「うーん、カリス姫の動画完成した時も……
今月始めくらいかな。
その時もアップしてる」
「じゃあさ、その情報で大体の位置知られてて、その猫に写真で特定されたんじゃない。だとしたら、ありえないことはないよ」
「それってさ、結構おっきな組織じゃない?
日本国内、どこにいるか分かんない所から追いかけるんだよ。すぐ駆けつけられる人がいるって……
一体全体、どれくらいの規模の組織なのよー」
と私は頭を抱えたが、クールなみゅーの講義はスルスルと始まった。
「うーん、そうだなー
ねっ、莉栖花、ツイッターって今、日本で何人位やってるか知ってる?」
「えー?
日本の人口が1億2千万……
その10%がやってるとしたら………
一、十、百、千………」
指折で数える私を待ちきれず、みゅーは答えを出した。
「2080万人だって。全国で」
「へー、そんなにいるんだー」
「例えば、20万人フォロアーがいる芸能人がいるとするでしょ。
その芸能人のフォロアーを、10人ずつフォローしてる人がいるとして」
「うっ、うん……」
「更に、そのフォローしてる人に10人ずつフォロアーがいたとしたら、そのフォロワーって何人になる?」
「えーーっと……
20万の10人で200……
で……」
できるだけ計算しやすいように例を出したみゅーの優しさは無駄だった。案外短気な先生が間を置かず、続けた。
「2千万人。
つまり、ツイッターやってる人、ほとんどと繋がることになるのよ。
まっ、理論上はね。
実際はダブってるだろうし、ツイッターだって名前上げてるだけで、実際は見てもないな人もいるだろうしね。
でもね、これが間にちょっとした団体が入って来ると、その拡散力はケタ違いになるのよ」