「ええっーと、あれは1年以上前……かな。

僕が中2の3月。

そんなにネットする方じゃないんだけど、たまたま、ある会社のツイッターに飛んて。
どっから繋がったのか覚えてないんだけど……
まあ、そういう事ってよくあるじゃないですか。

後で分かったんですけど、織江ルーナ作った会社だったんですよね。

そしたらその中で一人、リプもらってて。
個人で作った動画を、そこのスタッフに見てもらったんですね。
よくできてるって褒めらてたんです。

暇だったから、そのリプもらった人のツイッターに飛んだんですよ。

そしたら、その人、たぶん大学生だと思うんだけど、すんごい喜んでて。
そりゃあそうですよね。趣味で作ってたものが、プロに褒められるんですもんね。

でもね、その本人よりも興奮してたフォロワーがいたんです。

なんだか、すんごい喜んでるんですよ。

『おめでとう』なんてリプ飛ばして、自分の事みたいに喜んでキャーキャー大興奮で。
なんかそれ見てたら、ほほえましいなーっていうか、可愛いなーって思っちゃって。

それでね、今度はその子のツイッターに飛んだんですよ」


私は大きく頷いた。


「分かる。
私もそうやって次々飛んで行って、そのうち元ネタがなんだったのか分からなくなることあるもん」