私にふっと笑うと、手を離した。
それに少しの名残り惜しさを感じたけど、すぐにないものだと自分を律する。
「俺らも行くか」
「修くーん」
倖のとこにいた蒼が、修人の方を見て目をキラキラさせる。
倖も心なしか口角が上がった。
「行くってどこに」
率直な質問。
だって3人が目の会話するから、話が掴めない。