修人を見やれば、薄く笑って見守っているように何も言わない。
なんか、子供達を見守るお父さんみたい。
「どうした?棗」
あんまりじぃっと見てたもんだから、彼もその視線に気付き、こっちに視線を移す。
「別になんでもない」
そう答えれば、修人は歩み寄って来て、私の頭に手を置いた。
私は座っているから、ちょうどいい感じに手が乗る。
「なに?」