結論、言えない。
「…言ってません。これから先、言うことはないです」
「それは、狼嵐だからですか?」
私は首を横に振った。
「あの人たちは、弱いから」
弱いなどと、誰よりも弱い自分が豪語していいものなのか。
一瞬躊躇したけど、それでも言った。
「それに、私のことをバラされたくないですし」
「鬼龍と鬼麟のこと、ですか」
「私は、鬼龍から逃げましたし」