ボヤけた視界の中で先生が、壁にもたれて蹲っていたが、顔を上げた。
口元に血がついており、痛々しくて見ていられなくなりそうだ。
それをしたのは私なのに。
「おい、どういうことだ」
その場に似つかわしくない、第三者の声が入る。
後ろを向けば、蒼とレオと倖、そして修人。
ちらほらと、他の生徒の姿も見える。
「修人、保健室に」
倖が、先生に駆けより、移動しようという。
それに頷いて、蒼とレオにも先に行くように言う。