「い、いやいや…」
やっぱり百華と莉子にてる…。
この2人、会わせたら
すごく気が合うんだろうな…。
「佐野くんみたいな~…」
「あ、朝一緒にいれば
会えるかも、よ?」
「ほんとに!?」
「うん」
「じゃあ明日楽しみにしとくね」
あたしの手を握って
ぶんぶんふり回す莉子。
あたしがあわてて止めると
あ、ごめんと笑いながらやめてくれた。
「莉子はどうなの?」
「え、何が?」
「越沢くんと~」
「え、なんもないよ?」
…嘘です、嘘をついてます。
絶対なんかあるもん。
気づけば2人で話してるし
2人とも楽しそうだし。
「越沢くんのこと、好きなの?」
「はっ、はぁ?」
「あははは!」
顔を赤くして焦る莉子。
ほーらね。
やっぱり、好きなんじゃん。