お姉ちゃんと話をしていると、

いつの間にか5時になった。

初めにアイメイクをしてもらう。

少し辺りが暗いから、濃いめに。

と配慮してくれたみたい。

次に着付けをしてくれた。

なんか少し苦しい感じもしたけど、

身長は伸びてないから、ピッタリだ。

「帯は少しきつめにしとくよ?
あんまり食べ過ぎちゃダメね?」

と笑いながら言われた。

「利奈、髪巻く?」

「アップの方がいいよね?」

「そうだね、じゃあ、後れ毛は巻いて、トップにお団子でいい?」

「うん‼︎」

お姉ちゃんは手際良くお団子を作り、

後れ毛を巻いてくれた。

そして、お花のかんざしをさした。

最後にグロスを軽く塗った。

「ありがとね、お姉ちゃん」

「綺麗だよ、利奈。
ほら、もう6時回るよ?
余裕持って行ってきな?」

そう急かされ、

お母さんにもいってきます、と伝えた。


これから、


吉谷君に、


会う。