「そんなわけないでしょ? 好きじゃない人、夏祭り誘わないよ?」 「そうかもしれないけど… その好きは、友達ってことかなって」 そう?と首を傾けながら、 アイスティーを飲む凪。 「でも、いつまでジタバタしてても始まらないよ? 利奈の想い、少しぐらい伝えないと?」 「……無理だよ」 思わず声のトーンが低くなった。 凪はそれに気づいたのか、 黙り込んでしまった。 「だって、あたしは 20歳まで、生きられないから…」