「利奈ぁー‼︎」
近くのカフェに行くと、既に凪がいた。
あたしは急いで駆け寄る。
「ごめんね、待った?」
「何その彼氏みたいな台詞ー」
そんな事言うから、つられて笑った。
とりあえず、お互いご飯を食べてなかったから、お昼ご飯からとなった。
「で、利奈はさー」
スパゲティを食べながら、凪が問う。
「ん?なぁに?」
「吉谷とどうなってんの?
付き合ってんの?」
思いもしない質問に、
思わずむせてしまった。
「…っちょ…何言ってんのっ…?」
だってそんな感じじゃーん、と
あたしを見て笑いながら、
かわいらしくスパゲティを頬張る、凪。
「そんなんじゃないよ、あたしたち」
「じゃあ、なんなの?」
「あたしの片想い、かな…」
すると凪は、驚いた顔で
「片想い?」
と繰り返した。