夏休みに入った。
あっという間だった、1学期。
凪と過ごし、
吉谷君をおい、
たまに保健室で授業をしたり、
早退、遅刻、欠席
何度か繰り返したけど、
病院で入院することは、なかった。
それだけでもあたしの中では嬉しい。
去年、1年生の時には
何度も入退院をしてたから、
少しクラスに馴染めなかった。
それと比べると、
今のあたしは元気だ。
やることがなく、
なんとなく時間が過ぎるのを待つ。
それでもなかなか過ぎない。
まだ、7月じゃんか…
なかなか時間は進まない。
あれほど進んで欲しくなかったのに、
今は進めとただ願う。
たぶん、あたしはわがままだ。
それでも、いい。
時間が早く進めばいいのに……
そう願っても、
いつも一定の時間、
病気のため苦しい時も、
吉谷君と話してる嬉しい時も、
時間の進みは、変わらない。
それでも、
無理な願いでも、
時間を早送りしてほしいと、
あたしは思う。