ーー
あたしが、中3の時。
当時、付き合ってた人がいた。
と言っても、中学の交際なんかたかが知れてる。
それでも、あの時は、
ちゃんと彼のことが好きで、
きっと、ずっと続くと思ってた。
だから、彼には言った。
「あたし、長く生きられないみたい」
軽く笑い飛ばすと思った。
だって、ドラマでも小説でも、
そんなの関係ない、俺はお前が好きだと
そう言うから。
でも、違った。
「別れよう」
数日後、彼から放たれた言葉だった。
あたしが病気だとわかって、
いやになったみたいだった。
なんでだろう。
あんなに好きって言ってくれたのに。
……そっか。
あたしはもう愛されない人だ。
そっかぁ。
ーー
今思えば、
彼の判断は正しかったと思う。
自分が重荷になる。
そう思うと、
これ以上、恋はしない。
そう、あの時は誓った。