それからあたしたちは、

ごく自然な流れで、

同じ教室、2ーBに向かった。


あたしの気分はだいぶ落ち着いて、

なんとなく心はほっとしていた。

教室に入って、

なんとなく吉谷君と距離をとって、

吉谷君も

同じようになんとなく離れて行った。

さっきの優しそうな瞳と、

消えてしまうぐらいの綺麗な髪色は、

何度も見てしまって…



わかってしまった気がする。


なんとなく、っていうので、

あたしの恋が始まった。



してはいけない、恋。



始めてしまった、


そう、なんとなく……。