「どうしたんだよ琉那。」





琉那、ちょっと怒ってる?
最近は珍しいことばっかり起こる。
樹が焦って琉那に聞いてることからもわかるように、琉那が人に怒るなんて。
しかも若葉に。





「まぁ、信じないかどうかは琉那の判断。
私は向こうで生徒会入ってたから聞いただけ…、だし…。」





目を瞑って吐き出す若葉。
それが私には、何かを必死に堪えているように見えた。





時々見せる知らない若葉。
一体若葉は何を考えているんだろう。





この時に聞いておけばよかったと私は後々後悔することになる。