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『ナイスアタック!!!』


練習中に聞こえる大好きな彼の声。


バド部が休憩中の間、吉村君は大抵バレー部の様子を見ていた。


出来るだけ意識しないように、頑張って練習したっけ。


あたしがスパイクを決めると、間を仕切るネット越しにいつも声を掛けてくれた。


いつも笑顔で。


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「ナイス由香里!!」


後輩にまざってスパイク練習をしていた時。


いつの間に体育館に来たのか、山下君の声がした。


入口に立って拍手と共にあたしに声を掛けてきた。


あたしが手を振ると、山下君は笑顔で手を振り返す。


「あー、山下先輩だ」


綺麗な顔立ちと、サッカーが上手いことで有名だった山下くん。


そんな彼を見て、後輩たちが少しざわつく。