「咲、早くいかないと朝練あんまりできなくなるよ!行こう!!」 「急ごうか。」 「全然急いでるように見えないけど!?」 そうつっこまれ少しかちんときた私は走り出す。足の速さは確か私のほうが速いはず。 おいてってやろーっと。 「ちょ!突然走るなああああ!!待てええええええ!!!」 琴音の綺麗な黒髪ボブがふわふわ揺れている。 これが私達の日常。 いつもどおりのやりとりに、私は少し笑ってそのまま部室に向かった。