思わず見とれてしまうのをなんとかごまかす。
「褒めても何もでませんよ!!」
「ぶっっ!!」
「ちょっと、りんちゃんなんで笑うの?!!」
「くらげちゃん今顔やばかった!!」
「うん、女子にはとても見えなかった。」
「かーみーやぁぁぁぁぁ!!!」
バシッ
「うお、この距離でスマッシュするなよ。」
「うっさい!!」
あー、結局いつもの流れだこれ。
野崎くんは笑いのツボが浅いのかずっと笑ってるし、りんちゃんはいじってくるし、神谷は毒舌だし。
もー・・・。
でもこんなふとした幸せ時間が好きな私は気づかなかったんだ。
この時、みんながそれぞれ抱えていた恋に。