♪ジングルベールジングルベール♪
12月24日 クリスマスイブ
街はクリスマスソングがながれ、クリスマスグッズも売られ、クリスマスムード一色だ。
たくさんの人が友達や家族、恋人と一緒に楽しそうに歩いている。
そんななか、たくさんの人々の間を縫うようにして走っているさみしいあたし。
「ごめんね・・・・・」
さっきのお母さんの声が頭から離れない。
本当にお母さんと血はつながってないの?
ただいま!、学校から帰るとおかえりと返してくれるやさしい声。
毎日のあたたかいご飯。
お姉ちゃん、とこんなあたしを慕ってくれる小春。
あたしたちはお父さんはいないけど、家族3人で、ふつうに、平和に、平凡な生活を送っていた。
このさきもずっとそうだと思ってた。
だけど、あたしがあんなものを見つけてしまったから。
あたしが、真実を知ってしまったから。