雨が降ってた。 どしゃ降りだった。 私は走って、どこまでも走って… もう走れなくなってどこだかわからないまましゃがみこんだ。 息ができなくて苦しいのに涙が止まらなくて 私はいったいどうしたら良いんだろう。 道行く人は見て見ぬふり。 どしゃ降りのなか、傘もささずにズブ濡れの女子高生なんかに関わりたくないよね…。 『………っ。ふっ…っ。』 恥ずかしいのに苦しいのに涙は止まってくれない。 雨で良かったかもしれない。