女の子と別れ、俺はまた一人になる。

とりあえず彼女が無事母親と再会できてよかった。

それだけでも、俺がここにいた意味があると思う。

小さな女の子を連れて歩いていたせいで、解放感からか、どっと疲れが出る。

「ふぅ…」

俺は近くのベンチに座り、大きく溜息をついた。

…やるべき役目は果たした。

何となくそんな達成感に包まれる。

それにしても…あの女の子は本当に幼い頃の双葉だったんだろうか。