タイムマシンなんてのは、やっぱり空想の中の産物。

だから過去は振り返るだけのものであり、思い出の中だけでひたっておくもの。

自分が行くものじゃあない。

そのくらいの分別くらい、俺にだってある。

もう高校生なんだしな。

…だが、事実は小説より奇なり、とは誰が言った言葉か。

思い出の中だけで浸っておくだけのものであるはずの過去に、俺は数日後、向かう事になる…。