「海斗、授業はじまる」
「いいじゃん。」
いいけど・・・
「あたしはよくない、もう離れて」
「ちぇー、・・・なんちゃって」
離れたと思ったら
また一層強く抱きしめてきた
「もっ・・・・・////」
なんなんだよ~。
「照れちゃった?」
「うるさい。」
「ふふっかーわいっ」
「だまれ。」
もう、海斗やだっ・・・
嘘・・・・・・・好き
「お前らイチャつくなら他でやれ!」
・・・あ、今教室内だっけ。
「飛鳥、これは誤解だ、海斗が犯人だ」
あたしは海斗の友だちの飛鳥 泰斗に訴える
「お前も共犯者だ、猫ちゃん」
「さりげなく猫ちゃんよばわりすんな。」
「なに?猫ちゃんは海斗の特権?」
「ちがう。もうだまれ。」
なんなんだよ、どいつもこいつも。
あたしは未海だ
「本当素直じゃねーのな、猫ちゃん?」
「うるさいっていってるだろ。」
ほんとにむかつく
「ストーップ」
海斗が間にわりこむ
「俺の飼い猫いじめないであげて?」
「誰が飼い猫だ、ばか」
「え?違う?」
「まったく違う。あたしは海斗の彼女だ」
ちゃんと覚えとけ。
「っ・・・/////」
「犬も可哀想だな、無自覚猫をもつと。」
「だからあたしは「もう、わかったよ未海」
「・・・!!」
海斗はあんまりあたしを未海とよばない
だからこうやって
真剣になったときの未海よびには
弱かったりする
「海斗っ・・・いこっ!」
「え、ちょっ・・・猫ちゃん?」
あたしは海斗を引っ張ってあそこへむかった
ガラガラッ
あたしは図書室へはいり
ズカズカと進む
そして
カチャッガラガラッ
「んぁー!もうやだ、飛鳥」
あたしはさっきの文句を叫ぶ
ここはあたし達2人の秘密の場所
図書室の奥にある鍵つきの場所で
ソファ、テーブル、ベッド、冷蔵庫がおいてある
あたしのおじいちゃんが理事長で
ここの鍵をもらった
おじいちゃんはあたしにのみ優しい
あたしもおじいちゃんと家族で1番仲良し
「猫ちゃん、おいで?」
「・・・うん。」
あたしの特等席
それは
海斗の足と足の間
そこに座るとちょこっとは
素直になれる気がするから
「海斗・・・ねむたい。」
でもここに座るとねむたくなる
「ふふっ・・・うん、おやすみ」
あたしは海斗に体をあずけて眠りについた
起きたとき
海斗があたしの肩に頭をのせてた
「海斗・・・好きだよ、ずっと」
あたしは
この先に試練が待ち受けているなんて
思ってなかった
でも、このときいったことは
嘘じゃない
そして放課後クレープデートへいき
その日は終わった