離れて 近づかないで







「んっ・・・」




寝ちゃった?あたし・・・





って暗い!




やば・・・帰れないよ、怖いよ





たすけてっ・・・海斗












そうだ、海斗はこないや。






犬井さんがいるもん







それに泣いてたから瞼あかないし




こんな顔見られたくないしラッキーかもあたし





とりあえずここで泊まろう



お母さんにメールいれとこ





・・・充電切れ。ついてない。









まぁ、泊まってるって思うか




基本規則ゆるいし





大丈夫かな







そろそろ寝ちゃお





あたしは秘密の部屋の鍵を閉めた










・・・寝れない






今さっきまで寝てたもんな~




そして運悪くここにテレビだけはない








最悪だな









ドンドンドンドンッ




!!!?





な、なに!?







「未海!」




だ、だれ?




「未海!未海!」



ドンドンドンドンッ




か、いと・・・?海斗なの?



なんで?

犬井さんとこいけばいいのに




なんでくるの・・・?








「かい、と・・・?」





「!!!未海!開けて!」




あたしは鍵を開けた




カチャッ





ガラガラッ





「きゃっ!」




あたしはドアが開いた瞬間



海斗に抱きしめられた











「か、いと・・・?なん「ばかか!」





え・・・・・・?






「なんで電話でねーの?」




「ご、ごめっ・・・充電なくて」




「はぁーっ心配するじゃん」





「なんで・・・?」



海斗には犬井さんが・・・・・



「なんでって・・・彼女でしょ!?」




あたし・・・彼女でい、いの?










「それとも、飼い猫がいい?」





「うっ・・・うぅ~・・・ふぇっ・・・」





なんでもいい、なんでもいいから






「・・・そ、ばに・・・いれたら・・・なんで、もいい!」



「だからぁ・・・だからっ・・・離れないでぇぇ!」





ぎゅーっ




「ふぇっ・・・」





「そばにいるよ?離れない。」










「うっ・・・うあぁ・・・ぐずっ・・・」





「でも、彼女として俺のそばにいてくれる?」





「あ、あたし・・・?」




いいの・・・?






「あたりまえじゃん。」








「で、でもっ・・・犬井さんは?」




犬井さんはいいの・・・?