起きたとき
海斗があたしの肩に頭をのせてた
「海斗・・・好きだよ、ずっと」
あたしは
この先に試練が待ち受けているなんて
思ってなかった
でも、このときいったことは
嘘じゃない
そして放課後クレープデートへいき
その日は終わった
「今日は転校生がきたぞー!」
「先生!女子ですかー!?」
「あぁ、女子だぞー!男子喜べ、可愛い子だ!」
「フォーーー!」
「ヒューヒュー!」
その言葉を聞いた瞬間
女子の顔がいっきに曇る
あたし達の担任は25歳という若さで
そこそこなイケメン先生
学校で1番人気の先生だ
そして先生らしくないっていう理由でも人気
だから本当に可愛いんだとおもう
「じゃ、はいってこい、犬井」
ガラガラッ
「はじめまして、犬井 真希です」
「うわ!超可愛いじゃん!」
「やっべー、俺惚れた!」
多くの男子が口々にいう
ほんとに可愛い
あたしよりは大きいけど小さいほう
そして美白で栗色のくせがはいったボブ
二重でクリクリの瞳
そして声までも高くて可愛い声だった
でも・・・女子のほうは
「いやいやいやいや。」
「あたし絶対友だちになりたくない!」
「うちもー。」
「絶対ないよね、声高いとか耳障りだわ。」
かなりの不評
まぁ、しょうがない。
嫉妬ってあるし。
「じゃあ犬井は犬飼の隣なー」
海斗の隣なんだ
「犬飼くん!よろしくね?」
「うん、よろしく。」
海斗がニッコリ笑えば
頬がピンクに染まる犬井さん
これって危ない状況?
そしたら前の席の子がこっちをむいてきて
「海斗くんは猫ちゃんのものだから大丈夫だよ!」
そういわれた
別に不安にはなってない
なのに休み時間になると
たくさんの女子たちが
「大丈夫!猫ちゃんのほうが100倍可愛いから!」
そういう子が多かった
あたし別に可愛くないとおもうけど
でも心配してくれたんだよね、みんなありがとう。
「犬飼くん、教科書みせて?」
「犬飼くん、お弁当食べよ?」
「犬飼くん、ちょっといいかな?」
「犬飼くんってかっこいいね」
「犬飼くんって彼女いるの?」
「犬飼くん、アドレス交換しよ?」
・・・むかつく
これは嫉妬
それくらい分かる
でもしょうがないじゃん。
ずっと犬飼くんばっかりじゃん
そして聞こえた
「犬犬コンビでいい感じよな。」
「美男美女!お似合いだわ~。」
クラスの男子がいってた
あたしは美女じゃないからしょうがないけど
そこまでいう?じゃああたしってなんなの?
結局お昼食べてくれなかったし、海斗
べつに犬井さんでもいいの?お昼食べる人
なに不安になってるんだろ、あたし。
だめだめ・・・!
「か、いと・・・帰ろ?」
「あぁ、うん・・・珍しいじゃん、誘ってくれるなんて」
だって犬井さんと行きそうだったんだもん
・・・なんていえないから
「別にそんなことないし」
「犬飼くん、猫田さん一緒に帰ろ?」
・・・なんで?なんでよ。
海斗じゃなくたっていいじゃんか。