俺のファンの子かな?

「あっ。俺のこと、知ってたんだ。その通りだよ。」

するとその子は、すっごい顔をキラキラさせた。

__ドキッ...。

え!?

い、今「ドキッ」って....。

何してんだよ俺ッ。

そしてその子は俺に

「私、海翔くんの大ファンなんです!これからもずっとずっと応援してます!頑張ってください!!」

あ、やっぱり。でも、こんな間近で言われると照れるな...。

「ありがとう。えーっと...君名前は?」

気づいたらそんなことを聞いていた。

おいおいおい。完全にその子困ってんじゃね?と思っていると、

「私、滝沢愛未って言います!明成高校の1年生です!」

...言ってくれたよこの子。

超いい子じゃんか。(笑)

「じゃあ、愛未ちゃん。」

「はっ、はい!」

愛未ちゃんは少し顔を赤めた。

「...ここで僕と会ったことは、あまり友達とかにしゃべらないでくれるかな?」

ストーカーとか、ホントに最近迷惑してるんでね。

なるべく内密にして欲しいと思い、愛未ちゃんにそう言った。