何とか追い返したが、その後もいろんな手口でのストーカーは止まらない。

そんな状況が続き.....正直、次の東京ドームでのライブでファンの子に会うのが

怖かったりする。

何をされるか...。

「はぁ.....。」

今日も、ため息をつき、仕事へ向かう___。




「.....やっばい。ちょっと急がねぇと...。」

そう思いながら、マンションの並び立つ狭い路地を駆け抜けると....。

__ドンッ

....いったた。

誰かにぶつかった。

俺は急いでぶつかった相手に謝った。

「あっ、すいません!!俺急いでてつい...。ケガないですか?」

「あっ、大丈夫...」

.....女子高生?うん、そうだ。

俺がそう確信したのは、彼女が着ていた制服はなんと、

俺の卒業した明成高校の制服だったから。

なんか、すげぇ。

...って、感心してる場合じゃねーし。

早く行かねぇと...。

すると、彼女は驚いた顔をして

「ら、雷明の.....さ、さ、佐久間海翔くん!?」