ある晴れた4月。

私立明成高校の校門にはたくさんの新入生がいる。

私もそのひとりなのだ。

滝沢愛未、今日から高校1年生。

「愛未ー!!」

誰かが声を掛けてきた。

「咲奈、今日から高校生だね!!」

中学校からの親友、藤原咲奈。彼女も同じ高校である。

咲名は気さくで、友達も多い自慢の親友。

「キンチョーするねー!!同じクラスだといいね!!」

「うん!!」

そして私たちは一緒に体育館へと向かった。

もうすでに何人かの生徒は自分のクラスが発表されているようで、クラスごとに並んでいる。

誰か知ってる人、いるかなぁ...。

すると、

「あーっ!!」

突然咲奈が叫びだした。

「ど、どうしたの?」

「私たち、同じクラスだ!!!」

クラス名簿を見ると、お見事に同じクラスだった。