瞬side



次の日



「瞬~!ひかるちゃんとうまくいってんのか~!?本性見せてんだろ?」


はぁ~。またコイツか……偉人…本当テンション高いよな。

「どうって普通。本性見せてんのは遅刻しそうになったときイライラしてたから仕方ねぇんだよ。今さら隠したって意味ねぇし。」


「確かに。でもひかるちゃん可愛いでしょ?」


「はぁー?かわいくねぇーし。」


「ふーん。瞬好みじゃない?」


「ちげーし。ってかどうでもいい。」


「まぁいいや。今度さ四人で遊びにいかない?」

偉人何言い出してんだよ。



「四人って誰」


「誰って俺とるかとお前とひかるちゃん!」


「冗談じゃねぇーし」



「るかとひかるちゃん親友だし大丈夫」


いやいや…そうじゃなくて付き合ってもない俺とひかるがなんで行かないといけねーんだよ…

「いや。絶対いや。」


俺は全否定!


ーーキーンコーンカーンコーン、


「強制だから。予鈴なってるし、もう行くわ。じゃあな」

スタスタ歩いていく偉人




「ちょ…おい、」



偉人は俺の方を振り向いた

「日曜日だから。ダブルデート」


そう言い残してまた走っていった。


ありえねぇーし。

俺は日曜日家でゆっくりするのが日課なんだよ。


だいたいなんだよ。


ダブルデートって…偉人とるかちゃんは付き合ってるからデートと言えるんだろうけど…


俺と岸本は付き合ってねーし。


2組のカップルがいるからダブルデートっていうんだけど…


気が遠くなる




そのあと授業も終わって長かった1日が終わった。


偉人のせいで朝から気分わりーわ。




俺の家は学校から10分くらいのとこにあって、つい最近までは親父と二人暮らしだったけどケンカして家を出た。

それからはずっと1人暮らし。


母親は俺を産んだあとにすぐ死んだらしいから写真でしかみたことない。