ひかるside


「たっだいまー」

って誰もいないか。

「おかえりー」

ん?

「お兄ちゃーん!きてたんだ!どうしたの?」


「そろそろお前寂しがるころだと思って夕飯作りにきた。」


「ありがとぉ」


私には今年結婚したお兄ちゃんがいる。できちゃった婚?ってやつだけど。

お父さんとお母さんは海外出張で家にいないから、たまにお兄ちゃんが1人で暮らしてるあたしのことを心配して夜ご飯作りにきたりしてくれるの。

「カレーでいいよな?」

台所から聞こえるお兄ちゃんの声…

「うん!」


お兄ちゃんは頭もいいし優しいし家庭的だからあたしの自慢!

それからしばらくして

「カレーできたよ」


「うわー。おいしそー。いっただっきまーす!」


おいしーー!

「どう?」


「ちょーおいしいよ!お兄ちゃん」


「そっか。よかったよかった。お前学校の勉強とかついていけてるのか?」


「うーん、まぁそこそこだよ?」


こんなこと言ってるけど全然そこそこじゃないよ。
やばいっ!
黒板の文字とか全然理解できないし…

でもお兄ちゃんに心配かけられないよ。

家庭があるんだから。



「じゃあそろそろ行くわ。早く寝ろよ?戸締まりしっかりするように!」


「ありがとねー。おやすみ!」


ーーーーバタン


はーー。

帰っちゃった…


静かだなーー



誰か勉強教えて


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