「誰なのー?」

「前の学校の子??」



みんな涼くんの好きな人が知りたいみたい



私もすこしだけ
気になる、かな


どんな子なんだろ



「教えてほしい?」



「ほしーーーい!」


女の子達の声がかさなる

男子達は半分あきれてるし…




「俺の好きな子はね…」



教室が静かになった瞬間


涼くんにグイっと腕を引っ張られて
椅子からたたせれられる


「へ?どうしたの涼く…んっ」




ドアップの涼くんの顔



ちゅっとリップ音がすると離れてゆく




「日和






俺の好きな子は日和」