みんな涼くんを見て

「カッコいい」

「背高い」

「タイプ」



などの褒め言葉が飛び交う



私は一瞬思考が止まった



だってだって
こんなことあるはずがないから

チラッと涼くんを見ると
目が合う





「…日和?」


耳をくすぐるような
透き通った声が私の名前を呼ぶ



「涼…くん」


二言の会話に
教室中が困惑している


「知り合い?」

「えー、元彼とか?」

「うそー」


ざわざわと声が聞こえる




でもそんなの気にしない






涼くんが


目に


写る