誰だろ?と思って近づくと、

あ、鈴木さんだ!

また来るとは言ってたけどまさか昨日の今日で出現するとは。

「あ、どーも。」

と、とりあえず返しといた。
なんとなく、まわりの人に見られてる感じがするから。
鈴木さんと言うのもいいのかわからないし。
私が言ったからバレたりしたらやだし。
責任取れないもん。

「連れないねー。
今日は2時から待ってたのに。」

店の時計は15:15を指している。

「だって今日15時半からだし。
これでもまだ15分あるし。」

「だって今日何時からとか知らなかったんだもん。まあ平日だから学校終わって来るだろうと思って、昼ぐらいから働いててもいるだろう時間に来たんだけど。」

「それなら別にいいじゃないですか。
私準備と腹ごしらえがあるので失礼しますね。」

「腹ごしらえ?
なら一緒に食べようよ。
奢ってあげるよ。
それなら店の売り上げにもなるしいいでしょ?マスター?」

とこちらを見てるマスターに向かって話す。
マスターがオーケーしたら断れないパターンね。
この人ホント頭いいよねー…