退屈な日々。退屈な授業。

「はぁー」

ついつい出てしまう溜め息。

ここは、どこにでもある普通の学校。

私の名前は、川口夏希。

どこにでもいる普通の高校生だ。

だけど、私には友達がいない。恋人もいない。

まぁ、地味で陰気な私には、当たり前かもしれないが・・・。

とにかく、ここは、溜め息が出るほど退屈なのだ。

「なにか、起こらないかなー?・・・はぁ。」

何回目かの溜め息を漏らしながら、筆箱を枕にして眠りについた。

まさか、その願いが叶うとは、夢にも思わなかった。