「あれ、本当に寝ちゃったかも........
航太???おい、こら起きろって!」
吉井の首元にしがみついている航太の顔を覗き込みながら、
背中を叩いた。
「寝てんの?」
「うん、本気で寝たっぽい。航太!
航...............」
吉井の首元にある航太の顔を覗き込んでいたら、
くるっと吉井がこっちを向いて、
ぱっと吉井の顔が近づいたと思ったら、
私の唇に何かが触れた。
何。
今、何が起きた.............
「俺、お前が好きだ」
なっ、なに............
背中に航太をのせたまま、
少し屈んだ吉井が、私の顔を下から覗き込んでいる。
ちょっと待て。
私今、キス........された。
告白.........された。
手から力が抜けて、航太の靴が地面に落ちた。
「俺と付き合って欲しい」