次の日の朝、ベッドから飛び起き、
少し緩いスウェットのズボンを引っ張って、
恐る恐るカーテンをめくると、まぶしさに目を細めた。
晴れた..........
なんだろう、このがっかり感。
違う違う、晴れてよかったんだよ。
航太が喜ぶ。
うん、そうだ。
なんとも複雑な気持ちになりながら、
部屋を出てリビングに向かった。
ぼーっとする頭をかきながら水を飲んでいたら、
パジャマ姿で寝癖だらけの航太が、
元気よくリビングに飛び込んできた。
「姉ちゃん!!晴れたー!!!バスケ!!バスケ!!」
ピョンピョン飛び跳ねながら喜んでいる航太を見て、
晴れてがっかりした自分を反省した。
こんなに嬉しいんだ、航太。
「よかったね、航太。ほら、顔洗っておいで」
「うん!!!」
航太は、パタパタと洗面所に走っていった。
いつもと同じ日曜日の午前中なのに、
やっぱりいつもと何かが違う。
気持ちがそわそわとなんだか落ち着かない。
部屋にいても、時計の秒針の音がやけに大きく感じる。
やっとお昼になり、航太の部屋に声をかけてから、
リビングに向かった。
いつも土日はお母さんが上に上がってきてからお昼ご飯を食べるから、
1時半ぐらいになってしまうんだけど、
今日は、1時に公園だから、
航太と二人、先にお昼ご飯を食べた。
12時40分
「姉ちゃん、もう行こうよ~まだぁ~?」